直近11試合で2勝9敗。借金7でア・リーグ西地区4位と調子が上がらないロサンゼルス・エンジェルスにあって、マイク・トラウトのバットが好調だ。両リーグでトップタイの10本塁打をマークしているほか、安打数24はチーム2位タイ、総塁打59はチームトップタイ、得点17と盗塁6はチーム2位、四球16はチームトップの数字だ。こうした状況のなか、トラウトは米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者の取材に応じて好調の理由を語った。
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「打撃にはフィーリングがある。その感覚をつねに得ようとしていて、個人的にはすべてはセットアップにあると思っている。スイング開始時の重心も、フロントサイド、バックサイドにかける重心も、打ち始めるタイミングで正しい動作ができるように意識している。正しくはまった時は、以前の自分のように感じるんだ。それが間違ってしまうと、ファウルが多くなる。ただ、そうした状態は歓迎したい。つねに修正して挽回できるからね。安打や本塁打はもちろん、1打席、1打席を積み重ねていくことが究極の目標さ。長い間、いい感覚にできるだけ長く乗っていたいね」
  さらにトラウトは、「いいスイングができない時はボールの下を叩いてしまうが、調子がいい時は短くて速いスイングができる。頭が動かない速いスイングができれば、何でも打てるような気がするんだ」とも口にしている。

 ブラム記者から、「シーズン前に“あまり期待されていないのは歓迎だ”と言っていたが、ここまでの成績を見る限り、そうした意見を言う人たちを黙らせたと思う?」と聞かれると、「個人的には試合に出れば数字を残せると思っている。大事なのは安定していることだね。健康で最高の気分なら、どんな相手でも結果は出せると思っている」と返答した。

 積極的な盗塁については、「チャンスがあるのは分かっていた。足を高く上げる投手もいるし、そういう時は成功できると思っている」と語っている。下位に沈むエンジェルスが上位に進出するには、トラウトのさらなる活躍が不可欠だ。

構成●THE DIGEST編集部

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