アニメ「黒執事 -寄宿学校編-」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMAほかで配信)の第2話「その執事、偽装」が4月20日に放送された。第2話では名門寄宿学校・ウェストン校に新入生として潜入することになったシエル・ファントムハイヴ(CV.坂本真綾)が監督生たちに近づこうと試みるも、困難が立ちはだかることとなる。(以下、ネタバレを含みます)

■初登場モーリス&ハーコートの登場に、トレンド入りも

今回、視聴者の目を引いたのは監督生・P4(プリーフェクト・フォー)の寮弟たち、「深紅の狐寮」のモーリス・コール(CV.堀江瞬)、「紺碧の梟寮」のクレイトン(CV.石毛翔弥)、「翡翠の獅子寮」のエドワード・ミッドフォード(CV.山下誠一郎)、「紫黒の狼寮」のチェスロック(CV.戸谷菊之介)であろう。特に“美少年”で定評があるモーリス・コールはキャスト解禁時より視聴者の興味を煽っていた。第2話では、P4が談話する場所である白鳥宮(スワン・ガゼポ)にシエルを招待することとなった際に、わざと異なる集合時間を伝え、P4の信用を失うようにシエルをはめるという腹黒さを見せた。

視聴者からは「見た目天使なのに悪い子だ」「美少年でガチ可愛いけど許さん(笑)」「モーリスに一杯食わされたシエルの報復が楽しみすぎる」とモーリスに対するコメントとともに、今後の展開を期待する声も見られた。

またシエルと同様、過去にモーリスの被害にあった生徒のひとりであるジョアン・ハーコート(CV.徳留慎乃佑)が初登場を果たし、その儚げな容姿や演技、声の可愛さにも注目が集まった。「ハーコート君、お声がまるで小鳥の囀りのよう」「ハーコート先輩可愛すぎ」と視聴者の心を掴んで離さず、Xの日本のトレンドでは放送直後に「ハーコート」がランクインしていた。

■「ファントムハイヴくん」呼び、セバスチャン&シエルの師弟関係に注目

本作の注目すべきところといえば、セバスチャン・ミカエリス(CV.小野大輔)とシエルの関係性があげられる。2014年放送のアニメ「黒執事 Book of Circus」では二人はサーカス団に団員として潜入し、“同期”のような関係性だった。そして今作は「寮監」と「寮生」の“師弟関係”ということで、作中ではお互いを「ミカエリス先生」「ファントムハイヴくん」と呼んでいるのだが、第2話では二人の掛け合いも多く、その関係性が色濃く出ていた回となっていた。第1話でも視聴者の興味を引いていたが、「主従関係」ではありつつも、学校というコミュニティに属し、その師弟関係色が強く出ていることで、元来の「黒執事」という概念を覆された方も多いようだ。

■おなじみのキャラクターたちの登場にファン歓喜

「黒執事」シリーズではお馴染み、シエルの婚約者であるエリザベス・ミッドフォードの兄、エドワード・ミッドフォードが寮弟として、またストーリー終盤にソーマ・アスマン・カダール(CV.立花慎之介)が再登場を果たした。二人の登場には「ミッドフォードもソーマも久しぶりー!」「ソーマ様令和でも大変可愛らしゅうございますね」「エドワード・ミッドフォードくんが動いて喋ってるし、それを山下誠一郎さんがツイートしてくれてるんですが」と歓喜の声が寄せられた。

ソーマの登場でこれからのストーリーが賑やかになることは間違いないだろう。新キャラクター&再登場キャラクターが加わった寄宿学校編。今回、トラブルメーカーの如く登場したモーリス・コールの存在が今後どのような形でシエルたちに作用していくのか、必見だ。

◆文/笹本千尋