石原さとみが主演を務める火曜ドラマ「Destiny」(毎週火曜夜9:00‐9:54、テレビ朝日系)の第5話が5月7日(火)に放送される。

■仲良し5人組の運命を変えた事件が12年ぶりに動き出す

同ドラマは、石原さとみ主演、脚本を「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003年ほか、フジテレビ系)などの吉田紀子が手掛けるサスペンスラブストーリー。検事の西村奏(石原)は、大学時代に野木真樹(亀梨和也)ら4人の仲間たちと青春を謳歌していた。そんなある日、仲間の一人である及川カオリ(田中みな実)が死亡する事件が起こる。彼らの運命を狂わせた事件から12年後、奏は再び過去と対峙(たいじ)することになる。

今回は第5話の放送に先駆け、石原演じる奏の恋人役で外科医・奥田貴志を演じる安藤政信にインタビューを実施。役どころや石原の印象、影響を受けた人物などを語ってもらった。

■奥田の寂しさやつらさ、悲しさを抱きながら過ごした撮影期間

――演じる奥田についての印象と、お芝居で意識したことを教えてください。

初めに脚本を読ませていただいた段階では、謎に包まれている印象でした。確実に分かったことは奏(石原)と同い年であるということだけで(笑)。

ただ、あまり詳しく言えませんが、ドラマが進んでいくと奥田は悲しい思いや寂しい思いをすることになります。実はそんな奥田の思いをクランクインの時から知っていたので、僕も奥田同様に、撮影期間は寂しさやつらさ、悲しさを抱きながら過ごしていた気がします。

奥田という人間を演じる上で意識したことは、「邪魔にならないようにする」「汚さないようにする」ということですね。

――「邪魔にならないようにする」「汚さないようにする」というのは、具体的にはどういうことなのでしょうか?

石原さんをはじめとする同級生5人グループと、奥田は距離を置いているような立ち位置でした。なので撮影中でも、撮影外でも、あえて物理的に距離を置くようにしていました。仲良くし過ぎてしまうと、それが映像に出てしまう可能性もあるので。決して皆さんのことが嫌いだとかそういうことではないので、安心してください(笑)。

とはいえ撮影期間、役の雰囲気を守るためにあえて距離を保ったままというのは、意外と飽きてしまうこともあるんです。でもそれは自分が芝居のためにやっていることで。中途半端な役作りや芝居にならないために、また石原さんたちと対等なお芝居をするためにも、一度決めたことは貫き通すようにしていました。

■リズミカルなお芝居と、りんとした姿が印象的

――恋人役の石原さんとは共演シーンが多いと思います。石原さんの印象や、お芝居されて感じたことは?

石原さんとは「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」(2016年、日本テレビ系)で共演したことがあり、その頃からリズミカルなお芝居をされる方だなと思っていました。

そのリズミカルなお芝居は今回のドラマでも健在でした。誰が見ても上手なお芝居に加え、主演としてぶれない意志のようなものを感じましたし、りんとした姿が印象的でした。

また石原さんは、自分の意見がちゃんと言える人だとも思います。自分がどう思っているのか、何が必要なのかということをきちんと言葉にしていて。僕は、はっきりと言葉に出せないタイプなので、そうやって表現できる石原さんのことを尊敬しています。
■将来の俳優像は大好きな緒形拳さん

――これまでたくさんの作品に出演されている安藤さんにとって、影響を受けた方はどなたでしょうか?

緒形拳さんです。俳優を初めた頃に、ある作品で緒形さんの息子役をやらせていただいて、そこから緒形さんのことがすごく好きで。最近、俳優仲間と飲んでいる時に緒形さんの話になり、再認識しましたね。「緒形さんに影響を受けて、緒形さんのメソッドや感情がすごく好きなんだ!」と熱く語ってしまいました。将来イメージしている俳優像はまさに緒形さんです。

――最後に第5話の見どころを教えてください。

第5話では、奥田が感情を爆発させます。これまで抑えてきた思いや、奏のことを信頼したくてもしきれないモヤモヤとした気持ち、悲しい思いがどんどん明かされていきます。ぜひ最後まで、見守っていただければうれしいです。