俳優の舘ひろしと柴田恭兵が3日、神奈川県内で行われた映画「帰ってきた あぶない刑事」(5月24日公開)の完成披露舞台あいさつに、共演の浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、吉瀬美智子、西野七瀬、メガホンをとった原廣利監督とともに登壇した。

■「あぶない刑事」が8年の時を経て、スクリーンに復活

1986年のテレビドラマ放映開始から38年。あまりの人気ぶりに数多くの社会現象を巻き起こし、ドラマ&映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」シリーズ。軽妙なトークと激しいアクション、他の刑事ドラマとは一線を画すオリジナルな世界観で数多くのファンを魅了し愛され続けてきた“あぶ刑事”が、2016年の映画『さらば あぶない刑事』から8年の時を経て、スクリーンに復活する。

■舘ひろし&柴田恭兵、“あぶ刑事”復活に喜び

8年ぶりに帰ってきた思いを聞かれると、「T&Y探偵事務所」の探偵で元横浜港署捜査一課の刑事・鷹山敏樹役を演じる舘は「8年ぶりなんですが、8年間空いていた気がまったくしないですね。3年くらい前に『さらば』を撮った感じです」と吐露し、「このお話をいただいたときはすごくうれしくて、すぐに“やりたい”と思いました」とにっこり。MCから「『さらば』で本当にさらばだと思っていた人も多いんじゃないですかね」と声をかけられると「僕もそう思っていました」とコメントして会場の笑いを誘った。

一方、「T&Y探偵事務所」の探偵で元横浜港署捜査一課の刑事・大下勇次役を演じる柴田は「歳を取ると月日の流れがとっても早くて、僕も3年ぶりって感じがしました。舘さんと会えるのが本当にうれしくて、もちろんトオル君、温子さんに会えるのもうれしくて、この4人が揃うと本当に最高だなって感じがして、実家に帰ってきたような感じで始まりました」と声を弾ませ、撮影に入るとすぐに時は戻るものかと尋ねられると「舘さんはまんま鷹山で、僕もまんまセクシー大下なので(笑)、役作りとかそういう準備はまったくいらないんです。トオル君はただのとろい動物で、おんこ(温子)はただ爆発してるだけ」と語って観客を笑わせた。

加えて、8年経っても役職が課長のままだと指摘された仲村は「横浜港署捜査一課課長ですよね…。そうですね、課長になってから…そうですね」と遠くを見つめ、「僕は日本テレビさん以外では総理大臣をやったり、社長をやったりしているんですけど、確かに日本テレビさんだと『家売るオンナ』でも課長でした」と苦笑した。

また、吉瀬から“色気を保つ方法は?”と質問が飛ぶと、舘は「年中、女性のことしか考えてない」と答えて会場を沸かせ、柴田は「よく食べて、よく寝ることです」とにっこり。これにMCから「そんなことじゃ色気は出ません」とツッコミが飛んだ。

なお、原監督の父もドラマ『あぶない刑事』の監督をしており、原監督の父が同ドラマを撮影している最中に原監督が生まれたそうで、土屋が「原監督のお子さんも、映画の最中に生まれたそうです」と明かし、MCから「親子3代で監督も。『あぶ刑事』あと30年くらい続けていただければ」と声をかけられた原監督は「舘さんと柴田さんが許してくれれば」とにっこり。これに舘は苦笑し、柴田は指折り数え、遠くを見つめた。

◆取材・文=風間直人