上戸彩と岡村隆史が、5月7日に都内で行われた映画「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」公開アフレコイベントに登場。今作にかける思いやばいきんまんの魅力を語った他、それぞれ公開アフレコを行った。

■アンパンマンとばいきんまんが協力

今回の映画は、森の妖精・ルルンがアンパンマン、ばいきんまんと力を合わせて“絵本の世界”を守る大冒険に出掛ける物語。胸を熱くするシーンが満載で、情報解禁されるや幅広い世代から注目が集まっている。上戸は絵本の世界を守る森の妖精・ルルン役、岡村はルルンたちが守っている森をめちゃくちゃにしようと大暴れする“すいとるゾウ”の声を担当している。

今作のオファーを受けた感想を、上戸は「何回かお話を頂いたことがあったのですが、いろいろなタイミングが合わなくてなかなか出来なかったんですけど、今回はいろいろなタイミングがバッチリ合ったので『やっとつかんだぞ!』という思いでした」と、「アンパンマン」作品に参加できたことを喜んだ。

一方、アニメ映画での声優挑戦自体ほぼ初めてという岡村は「本当に僕でいいのかな?って思ったんですけど、この作品が決まる前にアンパンマン(こども)ミュージアムに遊びに行ったんです。恐らくそれがちょっと効いたのかなって。遊びに行って“顔バレ”したのも仕事につながったのかなと…」とおどけつつ、「ようやく子どもも言葉をしゃべれるようになってきたので、毎日仕事に行くときに子どもが『ゾウさんの仕事ね』って言ってくれるようになって(笑)。まさか『アンパンマン』の映画に出させていただけるなんて思っていなかったので非常に光栄です」と自身の子どもの反応も交えつつ、恐縮していた。

■多くの報道陣の前で公開アフレコに挑戦

そして今回は大勢の報道陣や関係者が見守る前で公開アフレコに挑戦。ルルン役の上戸、すいとるゾウ役の岡村とそれぞれアフレコした後に、2人で一緒に行った。

公開アフレコを終え、「緊張しました」と声をそろえた上戸と岡村。プライベートでも親交があるという2人だが、岡村のアフレコを生で見た感想を聞かれた上戸は「めちゃくちゃすいとるゾウの迫力があってビックリしました。普段のおかむーはすごく優しいしゃべり方なので、お腹から出すような迫力のある声は普段あまり聞かない。こういう声も出るんだってすごくうれしかったです」と、普段のトーンとのギャップに驚いていた。

堂々たる演技を披露した岡村は、本作のアフレコ前に“身内”からプレッシャーをかけられていたそうで「最初に声を入れる日に、うちのマネジャーさんから『上戸さんは(アフレコスケジュール予定)2日のところ1日で終わってますんで』って言われて…」と苦笑い。

そんなプレッシャーにもめげず、岡村は「宮野真守さんからもアドバイスをもらいまして。『一本調子にならないように、緩急つけてくださいね』と、本当に厳しめのメッセージを。そうならないように心掛けて…。てっきり(アフレコ現場に)上戸さんがいると思ったんですけどね。アンパンマンもばいきんまんも来てくれないし、非常に寂しい中ですけど頑張らせていただきました」と、共演経験のある人気声優・宮野のアドバイスを受け、見事に予定より早く1日で録りきったという。

なお、アンパンマンを倒すためにバイキン星からやってきたばいきんまんが、今作では“愛と勇気の戦士!?”としてアンパンマンやルルンと力を合わせ、活躍するという設定も話題に。

そこで、ばいきんまんの魅力を聞かれた上戸は「今回の映画の台本を読んでいて、ばいきんまんって誰かに似ているなって思って。人間に例えると誰なんだろうってずっと思っていたんですけど、中居(正広)さんに似てません?格好いいことをしておいて、格好いいことをした自分に恥ずかしくなっていなくなっちゃうというか…」と話すと、中居とも仲の良い岡村は「あんまり言わんとこ。あいつ喜ぶだけやから(笑)」とたしなめつつ、「でも、そういう感じはちょっとありますね。照れ屋なところもあるし、気取らない感じのところもありますね」と同調した。

そしてその上で、上戸は「一見悪役かもしれないけど、アンパンマンを含め憎めない、みんなに愛される悪役というか。悪役にならないかわいらしさがあるのがばいきんまんですよね。私もアンパンマンの世代で育ってきたので、ばいきんまんがヒーローになるという“時代が動いた”映画で、声のお仕事をさせていただけたことがすごくうれしかったです」と、あらためて今作へ参加できた喜びを伝えた。

映画「それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン」は6月28日(金)より元気100倍!ロードショー。

◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)