5月10日に放送された「国分太一のTHE CRAFTSMEN」(毎週金曜曜夜10:00-11:00[BSJapanext<263ch>])は、「車カスタム LED照明取り付け編」と「車カスタム 最新バックミラー取り付け編」を放送。これまで何度も手戻りを続けて来た難関・天井板の貼り付けが完結し、そこに続く照明の取り付けが今回のメインだ。

■前進した車カスタム、次は照明の取り付けに

前回、ようやく天井板の貼り付けを完了した国分達。引き続き、天井板にLED照明を取り付ける作業に入る。まず最初のステップは、天井板のセンターにある溝にLEDを取り付けることから。“ワカさん”こと茨木一綺さん主導で、ネジへ干渉しないようにLED照明の板を慎重に取り付けていく。

配線などを気に掛けながら、土台板の位置をみんなで調整。この際、天井のハリに刺さるようにネジ留めをしなければならないが、既に天井板が貼り付けられているためハリの位置は目視できない。ネジが刺さっても「入っていると思う…」という疑心暗鬼から抜け出せない状況が続いた。

その他にも、下穴を開けている“ヤマさん”こと山口慎也が違和感に気付く。前回の取り付けで位置がズレたミスが原因で、穴の位置もハリ一本分ズレていることが判明したのだ。こうなってしまっては斜めに打つしかないと、恐る恐る下穴を作るヤマさん。「(天井に)穴が開いたらどうしよう」とつぶやくヤマさんだったが、そこにワカさんが「コーティングしておけばいいんじゃない?太一には内緒でさ」と悪い顔で笑う。

すかさず近くにいる国分が、「いや!いますよ!めっちゃいますよ!」と存在をアピール。聞こえているのを承知で悪だくみを話すワカさんの茶目っ気に、現場は笑い声で包まれた。

全員の努力と工夫によってようやくLED照明の取り付けが完成した…と思われたが、“アネゴ”こと茨木美伽さんが、天井板の異変に気付く。3枚に分かれている天井板のうち、前方の板がまっすぐに取り付けられていなかったのだ。

一枚がズレれば、当然全ての位置もズレる。これによって天井板同士が干渉してしまったり、反対に隙間ができてしまっている箇所が発見された。解決するにはLED照明の板もすべて外して、直さねばならない。口々に「またこの流れだ」「来ましたね」と落胆を口にしつつ、諦めず作業を開始する。

LED照明の板を外し終え、前方の天井板のネジ留めを外し、男手で角度と位置を調整していく。このあとにズレている箇所の解消をしなければならないが、そのまま抑えておく人手も必要。板を押さえ続けるのはかなり重労働なので困っていると、国分が「LED照明の板を使って天井板ごと梁を抑える」というひらめきを発揮した。

全員の創意工夫でなんとかLED照明の取り付けが完成。天井板のネジ留めが残っているが、ひとまずランチタイムへ。アネゴ謹製の絶品スープをいただきながら、このあとの作業に向けて英気を養っていく。

■仕上げの作業では天井板にまさかの…

そしていよいよ仕上げのターンに。天井板の4隅をネジで留めるために下穴を開けた国分だったが、何故かネジが入っていかない。よく見ると下穴自体が斜めになっていたため、上手くネジが進まなかったのだ。

これにはネジも斜めにすることで対応。他の隅のネジも留めようとしていると、突然どこからかもくもくとスチームが…。ヤマさんがスチームアイロンを手にしながら、国分にイタズラを仕掛けてきたのだ。「スターにはスモークが付き物だから…」とニッコニコのワカさんに、国分が「持たせるやつ間違えてるよぉ!」と大笑いしながら作業を続けていく。

別にイタズラのせいではないが、国分がネジ留めしていた箇所ではさらなるトラブルが発生。回転するネジの摩擦で、天井板の一部がコゲてしまった。下穴が斜めになっているだけでなく車体も影響しており、コゲるまでネジを回しても入って行かなかったようだ。

とはいえこちらはアネゴが対応して事なきを得た。その他のネジ留めもワカさんが綺麗に整えてくれ、天井板のネジ留めも終了。スチームを当てて見た目も整えると、天井板関係の問題はあらかた解決した形に。

天井板の作業が終わったころ、ワカさんが“パワーアップアイテム”を取り出した。出てきたのはドライブレコーダー機能もついた最新式のバックミラーで、既に配線はワカさんが済ませているとのこと。早速取り付けてみると、問題なく起動した。バック走行の際には後方カメラに切り替わってガイドを出してくれるほか、前方・後方・サイドのカメラ映像も映し出してくれるスグレモノだ。

パワーアップアイテムの取り付けに大満足の国分だったが、車カスタムはまだまだ始まったばかり。今後の車カスタムからも目が離せない。

ちなみに今回、次回予告という形で「名車図鑑」という新コーナーが先行公開。400台ものアメ車を見て来た国分大興奮の次回放送は、5月17日(金)夜10時から。

■何度壁が立ちはだかっても諦めないDIY魂

今回の車カスタム編では、とうとう天井板の設置を乗り越えた。照明取り付け完了のご褒美とも言えるパワーアップアイテムも装備するなど、見所ばかりで目が回るほどだ。

なんといっても目を見張るのは、何度も何度も手戻りが発生してしまうDIY作業の過酷な一面。この期間で完成…というスケジュールありきの台本が決まった作業ではないため、どうしてもさまざまなタイミングで手戻りや「やっちまった!」というミスが見つかる。

一般人なら心が折れそうなシチュエーションでも、国分の気持ちは折れない。ワカさんたちメンバーとふざけあって楽しみながら、天井がひと通り完成した際には「寂しいくらいだね、天井の回が終わるなんて」とまで言ってのけたのだ。専門家の手を借りずに自動車のDIYをしようとするなら、このくらいの並外れたタフさが必要なのかもしれない。

次回予告の新コーナー「名車図鑑」では、国分たちが実際にアメ車を見た反応などが非常に気になる。これまでとは毛色が異なるものの、目が離せなさそうだ。