水川あさみが主演を務める7月期金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の新キャストとして、高岡早紀、丸山智己、曽田陵介の出演が発表された。同作は、抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。

■人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス

同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家(櫻井翔)。そして、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木(玉山鉄二)。どちらも非の打ち所がなく完璧に見える。

「でも、この2人…何かがおかしい」

そんな2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上(水川)は、彼らの隠された過去を探っていく。そして、清家が政治家へと昇っていく過程で不審な死亡事故がいくつも起きていたことを知る。それらの事故は、清家に関係している何者かの仕業と思えたが、新たな事実や人物が次々と浮上。そしてそれは、突如事故死した道上の父ともつながっていく。

■“謎の女”役で高岡早紀が出演、丸山智己&曽田陵介は新聞記者役

本作の重要な役の一人であり、物語を翻弄(ほんろう)する“謎の女”役で高岡の出演が決定。TBS連続ドラマへのレギュラー出演は、「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(2018年)以来約6年ぶりとなる。人間の欲望と謎が絡み合う物語で、高岡演じる“謎の女”は誰とどのように関わっていくのか。ヴェールに包まれた“謎の女”の正体に注目だ。

また、道上と同じ東都新聞で働く社会部の記者・山中尊志(やまなか・たかし)を演じるのは丸山。数々の作品で存在感を放つ名バイプレーヤーとして活躍する丸山だが、TBS連続ドラマへのレギュラー出演は「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(2015年)以来となる。

本作で演じる山中は、道上の社会部時代の先輩。口は悪いが経験豊富で面倒見が良く、道上が文芸部に異動してからも何かと頼りにしている人物だ。清家と鈴木の“奇妙な関係”に違和感を覚えた道上と一緒に、彼らを取り巻く数々の謎を追っていくことになる。

さらに、文芸部で働く道上の後輩記者・青山直樹(あおやま・なおき)を曽田が演じる。曽田は、恋愛リアリティー番組への出演で若者から絶大な人気を獲得し、俳優としても数々の話題作に出演。

若さゆえの未熟さはあるが、社会部志望の記者ならではの探究心と行動力を備える青山は、明るくガッツもあり周囲から愛されるキャラクター。真実を追う道上の無茶振りに振り回され、時に危険な目に遭いながらも、道上に食らいつきサポートしながら成長していく。


■高岡早紀 コメント

「笑うマトリョーシカ」の著者、早見先生の「この本の主人公が僕は好きです」という言葉がありましたが、登場人物全員が清家一郎という人物に興味があり、誰もが彼の内心を探ろうとする、何とも滑稽で面白い本です。私はその中で「謎の女」という役をいただきました。ドラマの中で「最高の謎スパイス」を振りまいていきますので、どうぞお楽しみにしていてくださいね。

■丸山智己 コメント

自分とは何者なのか。そう考えたことがある人は多いのではないでしょうか。パートナー、家族、友達のこと、自分はどれだけ知っているのか。原作を読んでそんなことを考えさせられました。

道上が、清家の内面に迫っていくことで見えてくる顔が、最後にはどう見えているのか。そこをぜひ楽しんでいただけたらと思います。水川さんとの久しぶりの共演もとても楽しみです。作品にとって一息つける存在になれたらと思います。

■曽田陵介 コメント

原作を読ませていただいて、人間の本質的なところが描かれており、底知れない怖さ、またその魅力を感じました。青山は水川あさみさん演じる文芸部の先輩「道上 香苗」をサポートする後輩という役柄です。若さゆえの勢いと好奇心旺盛なところがあり、時に道上さんに振り回されてしまうこともありますが、そんな姿も楽しんでいただければ幸いです。

今回「記者役」は初めて挑戦するので、後輩記者らしく先輩の背中を追いかけ成長していく、そんな青山を等身大で演じさせていただければと思います。