最前線起用は見事に当たっている

今季後半戦より評価が激変した選手の1人に挙げられるのがアーセナルFWカイ・ハフェルツだ。

前半戦はインサイドハーフで起用されることが多かったが、最近は最前線に入る機会が増えている。得点数も増えており、先日行われたプレミアリーグ第35節のトッテナム戦でも1ゴール1アシストと躍動。2月からだけで8ゴール5アシストと驚異の成績を残している。

英『The Guardian』もハフェルツのパフォーマンスを絶賛するが、その中でスポットを当てたのがフィジカルの強さだ。ハフェルツは193cmとサイズのある選手だが、どちらかといえばエレガントな足下のテクニックで勝負するタイプのアタッカーとの印象が強いかもしれない。

しかし、ハフェルツはその高さを活かしたフィジカル勝負でも強さを発揮できる。このトッテナム戦だけで8回もの空中戦勝利数を記録していて、今季全体ではリーグ戦で全体10位となる92回もの空中戦勝利数を記録しているのだ。この特長的にも最前線起用は合っていると言えよう。

同メディアはハリー・ケインのようにプレイしているとハフェルツのことを表現し、何でもできる万能選手と称賛する。

「彼はハリー・ケインのようにプレイした。時には深い位置まで落ちて巧みにパスを繋ぎ、ゴールを背にしてボールを持つこともあった。いったい彼はどんな選手なのか。本当のところは誰にも分からないかもしれない。ドイツのドログバか?彼はビッグゲームを好んでおり、フィジカルバトルも苦にしていない」

チェルシーで活躍したドログバのような筋骨隆々なタイプではないものの、ハフェルツも体を張ったプレイが出来るのは確かだ。シーズン途中よりハフェルツの最前線起用に舵を切ったアーセナル指揮官ミケル・アルテタの判断は大正解だったと言える。