フィジカルバトルの強さはトップクラス

現在プレミアリーグで首位を走るアーセナルでは、ウィリアム・サリバとガブリエウ・マガリャンイスのセンターバックコンビが不動の存在となっている。

彼らを軸とした守備の安定感は抜群で、ここまでリーグ最少の28失点に抑えている。英『Independent』は、この2人について「近年ではマンチェスター・ユナイテッド以来となるクラシックなセンターバックの組み合わせだろうか?」と取り上げている。

同メディアが重ねているのは、2000年代後半のマンUを支えたリオ・ファーディナンドとネマニャ・ビディッチのコンビだ。現代は3バックを選択するチームも増えているため、昔に比べるとセンターバックコンビに注目が集まる機会が減っているかもしれない。同メディアはサリバ&マガリャンイスについて、少し昔を思わせる武闘派なセンターバックコンビと評価している。ファーディナンドとビディッチもフィジカルバトルに滅法強く、当時のマンUも鉄壁の守備を築いていた。サリバ&マガリャンイスにも近いものを感じるか。

現在マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラの登場以降、センターバックにも様々な役割が求められるようになった。MF顔負けのパス技術を持つセンターバックもいるが、サリバ&マガリャンイスの強みは何と言っても守備力だ。

「攻撃面でゲームをオープンにするのと同じくらい、今のアーセナルは簡単にゲームをシャットアウトできるようになった。センターバックの2人はこれに不可欠だ」

同メディアはこのように称賛しており、確かに今のアーセナルは守備のミスによる取りこぼしが減っている。またサリバ&マガリャンイスに加え、アーセナルは最終ラインにセンターバックをこなせる選手を並べて4バックを形成する機会が多い。右のベン・ホワイト、左の冨安健洋はセンターバックをこなしてきた選手で、守備対応にはさすがの安定感がある。

サリバ&マガリャンイスのコンビが安定していれば、来季以降も堅実に勝ち点を積み重ねていけるのではないか。それだけコンビとしての完成度が高く、プレミアリーグの歴史に名を残すペアになろうとしている。