国の重要文化財に答申され、役所跡の遺跡から大量に出土した、人の名前などが刻まれた瓦が2日から、県内で初めて、宇都宮市で公開されています。
 国指定重要文化財に答申された、人の名前などが刻まれた瓦、刻書瓦が展示されているのは、宇都宮市竹下町のとびやま歴史体験館です。
 この瓦は、宇都宮市と上三川町にまたがる上神主・茂原官衙遺跡から出土しました。8世紀後半に、官衙と呼ばれる古代の役所を建設した時に、屋根の瓦に当時の地名と個人の名前を刻んだものなど、およそ2300点が見つかっています。一般の人の名が刻まれた瓦が、大量に見つかったのは、極めて珍しいということです。
 展示スペースには、「雀部」や「神主部」などと刻まれた瓦、およそ20点に加え、官衙遺跡を紹介したパネルや地図、写真などが展示されています。
 また、宇都宮市西刑部町の小屋原遺跡から出土した土器や、「みや遺産」に認定された城山のシダレザクラなども、写真パネルで紹介されています。
 とびやま歴史体験館での展示は7月15日までです。