特殊詐欺の被害が後を絶ちません。警察は実際の詐欺電話の音声を用意するなどして注意を呼びかけています。  2023年の特殊詐欺の被害は、愛知と三重で過去10年で最多で、岐阜も令和になって件数・金額ともに最多だということです。  実際にかかってきた特殊詐欺の「電話音声」を愛知県警が用意しています。市役所の職員を名乗り、丁寧な口調で話しています。 実際の詐欺電話の音声(愛知県警提供): 「私、市役所の保険年金課のタニグチと申します。今回お送りした書面というのが過去にお支払いいただいていたもので、年金の差額の方がございましたので、ご書面の方をご返送いただきまして、ご指定いただいたお口座にお戻ししますということで今回、お送りさせていただいていたんですが…」

 注意すべきは、かかってくる電話だけではありません。特殊詐欺の中でも急増しているのが「架空料金請求詐欺」です。  ハガキやスマホのショートメールで「有料サイトの利用料金が未納です」などといった通知が届きます。不安を煽るような内容ですが、実際はウソです。  対策としては、身に覚えのない電話・メール・ハガキは無視すること。そして一人で考えない、周りに相談することも大事です。