金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。
現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、秋田県在住65歳男性のケースをご紹介します。
■回答者プロフィール
回答者本人：65歳男性
同居家族構成：本人、兄弟
居住地：秋田県
リタイア前の雇用形態：派遣・契約社員
リタイア前の年収：300万円
現在の貯蓄額：預貯金225万円、リスク資産：25万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数：不明
■現在受給している年金額（月額）
老齢基礎年金（国民年金）：約5万5000円
老齢厚生年金（厚生年金）：約7万7000円
障害基礎年金や障害厚生年金（障害年金）：なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金（遺族年金）：なし
その他（企業年金や個人年金保険など）：なし
■「このままでは貯金が尽き、生活が破綻する」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。
その理由として「給料が安く、途中に年金の未払いも発生しているので受給額が低く、このままでは貯金からの取り崩しで破綻することが目に見えている」と語っています。
ひと月の支出は約「16万円」。年金だけでは「年の半分くらい足りない」と回答されています。
■「フリーランスでは満足な収入がない」
年金で足りない支出については「貯蓄から月3万〜4万円引き出し」て賄っているという投稿者。
収入を増やすために「フリーランスとして仕事をしているが、始めたばかりで満足な収入が無い」のが現状だと肩を落とします。
そのため、「会社員時代に掛けていた保険の解約や自動車保険の見直し。趣味で定期的に買っていた雑誌をやめた。食費を見直してレベルを下げている」など支出の見直しを余儀なくされていると言います。
■「現役時代の低賃金と年金の未払いを後悔」
リタイア前は非正規雇用で働いていた投稿者。現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「給料が安く（ても）仕方がないと思っていたが、もっと給料が高い職に就いていればよかった」と回答。
さらに「以前、自営で行っていたことがあり、その際苦しくて年金の未払いを発生させてしまったこと、今思うと無理してでも未払いにならないようにしておけばよかった」「また、退職前に次の仕事の準備を早くしておけばよかった」と後悔は尽きない様子です。
今の不安は、「年金以外の収入がほとんど無い」ことに加え、「これからの体の衰えに不安を感じています」と投稿者。
いっぽうで、現役を退いて「会社に縛られることなく自由な生活となったこと」は喜びでもあると語られていました。
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あるじゃん 編集部
