F1のRBが7日に行われた日本グランプリ(GP=鈴鹿)後に、角田裕毅(23)の10位入賞を祝福して撮った集合写真が波紋を呼んでいる。

 角田は〝超速ピットストップ〟や豪快なオーバーテイクなど見せ場たっぷりのレースで、自身初の鈴鹿での入賞となる10位に食い込んだ。日本GPでの日本人レーサーによる入賞は、2012年に3位で表彰台に上った小林可夢偉(当時ザウバー)以来12年ぶりの快挙。最も印象的なドライバーを決める「ドライバー・オブ・ザ・デー(DOD)」でも2位に躍進した。

 RBはレース後、選手やスタッフが全員集まって記念写真を撮影し、チームの公式SNSに投稿。角田の今回のレースにおける順位とポイントが示されたボードを真ん中に置かれ、中心の角田を取り囲むようにピーター・バイエルCEO、ローラン・メキース代表ら首脳陣、レッドブルとRBでリザーブを務めるリアム・ローソン、育成で今回フリー走行デビューを果たした岩佐歩夢、そしてスタッフなど総勢70人以上が喜びを表現して写真に収まった。

 しかし、この写真が投稿されると、正ドライバーのダニエル・リカルドがいないとの指摘が続出。投稿に対して「この写真意味深…喜び爆発の角田選手とチーム。一緒に喜ぶ岩佐選手(左寄り中央)笑ってるけど一歩引いてるローソン選手(右寄り中央)この輪にいないリカルド選手…」などとリカルドの不在をいぶかしがる意見が相次いだ。

 リカルドは日本GPで1周目にリタイアする〝惨敗〟。今季は開幕から不振が続いており、解雇危機が盛んに報じられている状況だけに、チームとの微妙な距離感を〝邪推〟する声が出ているのだ。

 写真を撮影した際に、リタイアの件で裁定委員から呼び出しを受けていたとの情報もあるが、さまざまな憶測を呼ぶ1枚となっている。