レスリングのパリ五輪女子53キロ級代表の藤波朱理(日体大)は、困難をプラスにとらえている。

 公式戦133連勝中の絶対女王は、3月の練習中に右ヒジを脱臼。今月のアジア選手権(キルギス・ビシケク)は欠場となったが、脱臼後にすぐに手術を受けた。現在はリハビリ中だというが、パリ五輪の開幕まで残り100日となった17日には都内で取材に応じ「順調に回復している。このケガは自分が金メダルを取るための試練だと思ってしっかり乗り越えたい」と力を込めた。

 この日は「TEAM JAPANオフィシャルスポーツウエア発表記者会見」に出席。初めて五輪のウエアに袖を通した藤波は「すごく気が引き締まる思い」と神妙に語った上で「目指すは金メダルだが、自分のレスリングを見て、1人でも多くの方に元気や勇気を感じてもらえるようなパフォーマンスをパリの舞台でしたい」と決意を述べた。