F1アストンマーティンとフェルナンド・アロンソ(42)が結んだ複数年契約に〝秘密条項〟があり、早ければ来季終了後に退団の可能性もあるとアロンソの地元スペインメディアが報じた。

 アストンマーティンは11日、アロンソと2026年まで契約を延長したことを発表した。これでホンダとの体制がスタートする初年度までアロンソが残留することになった。

 ただ、スペインメディア「インフォベイ」は、この契約には「ドライバーとチームの双方に、一方的に関係を破棄する条項がある」とどちらかが望めば契約破棄も可能な〝秘密条項〟があると報じた。

 同メディアは「契約破棄の可能性もある」とした上で「契約書には、契約した側も請け負った側も破棄できる条項がある。1年プラス1年の契約(1シーズンともう1シーズンはオプション)ともみられており、状況に応じてドライバーとチームの両方が一方的にその契約を破棄する可能性がある」と指摘。つまり新契約の1年目にあたる来季の終了後に、退団する選択肢もあるというわけだ。

 こうした契約になった背景を同メディアはこう分析する。「たとえば、アロンソがこのプロジェクトは期待したほど勝てていないと感じた場合、彼はチャンピオンになるための最後の試みを探しに去る可能性がある。あるいは、アストンマーティンがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の雇用に手が届くところにあるのであれば、加入に備えてシートを空けておくという方法を模索するかもしれない」。

 アロンソが来季アストンマーティンの車や運営に満足できないケースや、アストンマーティン側も26年からのホンダ体制に向けて最強のドライバー編成を再考する場合などは、契約破棄も十分にあり得るのだ。

 26年から始まる〝アストンマーティン・ホンダ〟に、レジェンドのアロンソがいない衝撃の展開もありそうだ。