全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」開幕戦(18日、後楽園ホール)でのAブロック公式戦で、優勝候補の一角・宮原健斗(35)が、身長2メートルファイターの綾部蓮(27)に敗れて黒星スタートとなった。

 今月入団した綾部に序盤から大声援が送られて戸惑う表情も浮かべた宮原は、相手の高さを生かした攻撃に苦戦を強いられる。それでも場外戦でなんとかペースをつかみ返すと、頭突きを放つなどして一進一退の攻防に戻した。中盤にはエプロンの攻防でパイルドライバーで突き刺すことに成功するなど押し込む場面も。だが振り下ろされるエルボーで徐々にダメージを蓄積させられ飛龍原爆固めで叩きつけられる。これを返すも必殺のラストシューティングで脳天からマットに突き刺されて3カウントを聞いた。

 入団のきっかけを自ら作った綾部に敗れ、宮原は「俺が入団のきっかけを与えてスター街道のきっかけまで与えちまったみたいだな…。まあ、今日の負けは認めるよ」とヒザをつく。それでも「この次だ。俺には、新時代を叩き潰す使命がある。日本中のプロレスファンが宮原健斗の再浮上を待っているんだ!」と雄たけびを上げた。

 一方、いきなり金星の綾部は「見たかコノヤロー!」と絶叫。「宮原健斗から3カウント、文句なく取ったぞ。新しい全日本の綾部蓮を、この開幕戦で見せられたんじゃないでしょうか。このまま注目して見ていてください。優勝だ、このヤロー!!」と誓った。

 またAブロックは芦野祥太郎が大森北斗に、青柳優馬がデイビー・ボーイスミスJr.に勝ってそれぞれ白星発進に成功した。