女子プロレス「スターダム」のビッグマッチとなる27日の横浜BUNTAI大会は、大盛況で幕を閉じた。

 横浜の〝プロレス・格闘技の聖地〟だった横浜文化体育館がリニューアルオープンしたプロレスこけら落とし興行は、2735人(主催者発表)の観衆を動員。タイトル戦6試合が行われ、メインの王者・舞華 vs 渡辺桃のワールド王座戦終了まで約5時間のロング興行となった。

 大会後、岡田太郎社長(36)は「選手の今日の戦いを見て、お客さんが声を上げて反応してくれた。今までよりも熱が入って応援してくれたんじゃないかと思うので、このままスターダムはドンドン高いところを目指して走り続けていく。その手応えは、この選手とならできるなと感じました」と振り返った。

 タイトル戦以外にも、スターライト・キッドの大江戸隊追放や、約4か月ぶりに登場したテクラの大江戸加入など、多くのサプライズもあった。一方でアジャコングと伊藤薫の初参戦が実現しただけでなく、アイスリボン・藤本つかさが電撃登場。中島安里紗との「ベストフレンズ」で岩谷麻優に対戦を要求するなど、他団体選手との積極的な交流が目立った。

 岡田社長は「女子プロレス界を盛り上げるために、面白いことがあれば何でもやる。それはスターダムのリングであろうが、他団体のリングであろうが、日本のリングであろうが、アメリカのリングであろうが、それ以外であろうが変わらない。面白いことが起こるぞという火種ができたら、みんなで大事にしていく」と説明する。

 また、これまで交流が途絶えていたアイスリボンとの〝氷解〟を印象づけた。岡田社長は「私がこの女子プロ界及びプロレス界で一番、NGのない男だと思いますので。もしかしたらファンのみなさまは『大丈夫?』とか、いろいろ言われるかもしれませんが、私としてはみなさんが『初めまして』なので、『面白い、やりましょう』となったら一緒にやっていくということであります」。

 今後も分け隔てなく他団体やフリーの選手と交流し、業界盟主の座を守る。