ドジャースの大谷翔平投手(29)は29日(日本時間30日)に敵地アリゾナ州フェニックスでのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場し、初回に中前打、8回に左翼線適時打を放ち、4打数2安打1打点だった。打率3割4分1厘。チームは8―4で勝った。

 やっと得点圏で適時打を放った。7―4の8回無死一、二塁でマウンドは4番手の左腕アレン。1ストライクからの2球目、真ん中高めの90・5マイル(約145・6キロ)のカットボールを引きつけて逆方向へ。107・7マイル(約173・3キロ)の弾丸ライナーは左翼線に落ちる適時打となった。マルチ安打は5試合ぶり、今季12度目。

 前夜のブルージェイズ戦では2点を追う8回無死二、三塁で高めのボール球に手を出し、二飛に凡退。この試合も2回一死満塁で初球を打って二ゴロ併殺打に倒れていた。強引な打撃でチームの流れを切っていただけに価値ある一打だ。

 相手先発は左腕ヘンリー。エンゼルス時代の昨年6月30日に自己最長の493フィート(約150・3メートル)弾を放っている。初回一死無走者はフルカウントからの7球目、外角低めの80マイル(約128・7キロ)のカーブに少し泳がされるもバットの先で拾って強打。打球速度102マイル(約164・2キロ)の痛烈なゴロはヘンリーの体をかすめるように中前に抜けた。

 2―1の2回一死満塁は初球、ほぼ真ん中の77・1マイル(約124キロ)のカーブを振り抜くも打球速度106・7マイル(約171・7キロ)の弾丸ゴロは二塁手の正面に飛んで、遊撃から一塁へ送られ二ゴロ併殺打となった。

 5回一死無走者は2番手の左腕ソールフランクから四球で出塁。さらに連続四球で三塁へ進み、T・ヘルナンデスの適時打で生還した。

 6回先頭はアレンの1ストライクからの2球目、外角低めのスイーパーにバットを合わせるも遊ゴロに倒れた。

 未だノーアーチのチェース・フィールドで今季8号を放てば日本選手最多を更新する25球場目となり、同時にロバーツ監督の7本を超え、ドジャースの日本生まれの最多本塁打記録を塗り替えることになる。30日(同5月1日)以降に期待だ。