日本ハムは30日の西武戦(ベルーナ)に2―1で競り勝ち、今季2度目の3連勝を飾った。

 勝利の立役者は何といっても昨オフにオリックスからFA加入した先発・山崎福也投手(31)だ。5回まで一人の走者も許さない完全投球を披露。1―0の6回二死二塁から金子侑に同点適時打を許したものの、8回に相手守備のミスも絡んで1点を勝ち越し、左腕は最後までマウンドを守った。終わってみれば、9回を97球でまとめ3安打無四球5奪三振の快投。移籍後初完投勝利は実に2時間11分の〝短時間〟で完成した。連敗脱出と両リーグ最速となる借金10を何とか阻止したかった西武にとって、山崎福の前に沈黙させられたことは痛恨だったに違いない。

 敵地ながら地元・所沢で記念星を挙げた左腕はお立ち台に上がり「ホッとしています」とひと息ついた。7回の登板を終えてベンチに戻ると新庄監督から直々に「(試合の)最後までいくよ」と声をかけられたといい「それが本当に力になりました」と声をはずませた。

 これで3勝1敗、防御率2・10。山崎は「フォアボールがなかったことが良かったと思いますし、終盤での失点というのを少しずつ減らしていけたらいいかなというふうには思っています。まだまだシーズン序盤ですし、何としてでも優勝してファイターズ日本一目指してやっていきたい」と力を込めた。

 チームは昨季まで2年連続の最下位。FA左腕の力投も低迷脱却のカギを握りそうだ。