ノアのビッグマッチ「WRESTLE MAGIC 2024」(5月4日、東京・両国国技館)で、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.(32)の持つGHCヘビー級王座に挑戦する清宮海斗(27)が、方舟マットの中心に舞い戻る。

 14日の後楽園大会では、関係が悪化していた拳王とシングルで対戦。ここに勝利して勢いに乗ると、22日の新宿大会で行われたジェイク・リーとの次期挑戦者決定戦を制し、王座返り咲きに〝王手〟をかけた。

 大一番を控え、30日の調印式に出席した清宮は「めんどくせえヤツらを片づけてようやくGHCヘビー級のベルトの前にたどり着きました」と晴れやかな表情。昨年3月にベルトを失ってから他団体にも積極的に上がった経験を踏まえ「1年前、自分がこのベルトを失ってからノアの外に出てプロレス界トップとの差を痛感してきました。俺がノアをさらなる高みに引っ張っていきます。誰もが認めるチャンピオン・ワグナーを倒して、両国でノアの中心に立ちます」と誓った。

 対するワグナーは、清宮の活躍を認めつつ「あなたはこのベルトを高めてくれた。だけどワグナーがより高いレベルに上げていく」と譲らない。そして「あなたは最高のライバル、若くて素晴らしい選手。もう何年も一緒に戦っているから知ってます。でも今は僕の時代。5月4日の両国でもワグナーの時代は続く。3世代目として日本で戦い、誰よりも上をいくチャンピオンを目指します」と宣言。

 王者は終始落ち着いた様子で「なぜ僕が戦士なのか。なぜアステカ戦士なのか。それ以上に、なぜチャンピオンであるのかをしっかりと見せてあげます」と自信をのぞかせた。