女子プロレス新団体「マリーゴールド」で、全日本女子プロレス式地獄の合宿がよみがえる。

 同団体はスポーツエンターテインメント団体「アクトレスガールズ」を退団し、参戦を表明していた青野未来、皇希改め天麗皇希(あまれい・こうき)、澄川菜摘改め翔月なつみ、松井珠紗、後藤智香、CHIAKIの入団を発表。スターダムを退団したジュリア、林下詩美ら7選手と合わせ所属が13人となった。

 想定以上の大所帯で旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)を迎えることになったロッシー小川代表は「プロレスファンはアクトレスガールズをあんまり見たことがないと思うから、どんな新しいスターが誕生するのかっていうのが一つの楽しみじゃないですか」と期待をかけた。

 旗揚げまでに団体の士気も高める。「昭和を終わらせない」と豪語する小川氏は、全女時代の古き良き伝統を復活させることを決意。「旗揚げ戦の前に、昭和の主要団体がやっていた合宿をやりたいと思う。みんなの気持ちを一つにするために女子プロレス名物を復活させる」と明かした。

 全女時代に広報を務めた小川氏は八丈島、新島、伊豆、サイパンなどで行われた合宿に同行。1週間の合宿で空手家の山崎照朝氏から指導を受けたクラッシュ・ギャルズ(長与千種&ライオネス飛鳥)が急成長を遂げる姿を目の当たりにした。

「合宿では選手同士を見比べられるわけだから、そこで鍛えられる選手は多かった。特にクラッシュ・ギャルズは他の選手が休んでる時でも2人だけ練習部屋に残ってひたすら練習していたのが印象的だった。下田美馬がよく股割りやって泣いてたな…」と振り返った。

 候補地には九十九里浜や湘南を挙げる。「海岸で走ったり、跳んだり、肩車でランニングしたり…。何年たっても、その時代を象徴する写真に合宿の風景は入るじゃないですか。全女にしろ、アントニオ猪木にしろ、合宿の写真は後世に残る名物でもあるので」。新たなスターが誕生するのか注目だ。