ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)に挑むWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)が母国に必勝を誓った。

 5月6日に東京ドームで決戦に臨むネリは4月30日にX(旧ツイッター)を更新。井上との対戦を伝える海外メディアの記事とともに「これはメキシコのためだ」「Vamos(一緒に行こう)」と書き込んだ。

 同国メディア「Linea Directa」は「井上との対戦1週間前にルイス〝パンテーラ〟ネリがメッセージを送った。メキシコのボクサーは短いメッセージで何千人ものフォロワーを興奮させた」と伝えた。

 同メディアは「5か月以上にわたる困難な準備とトレーニングが実を結び、ボクシング界における今年の偉業の一つになる成果を達成したい、と彼が願っている」と指摘。1990年に「世界最強」と呼ばれた世界ヘビー級王者マイク・タイソンを倒したジェームス・ダグラス(ともに米国)のようにボクシング界における〝世紀の大番狂わせ〟で歴史に名を残すことを目指している。

 敵地で〝モンスター〟との決戦に臨むネリはメキシコ国民の後押しを受けて、世界を驚かせる結果を出せるだろうか。