エンゼルスは30日(日本時間5月1日)、主砲のマイク・トラウト外野手(32)が左ヒザ半月板の損傷で手術を受けると発表した。今季中に復帰の可能性はあるが、時期は未定。この緊急事態を受け、エンゼルスはケビン・ピラー外野手(35)と1年契約を結んだ。

 ピラーはメジャー通算1131試合に出場し、打率2割5分7厘、107本塁打、427打点をマーク。通算983安打と1000安打も目前の実力者で、外野守備にも定評がある。ただ、今季はホワイトソックスで17試合に出場し、打率1割6分、1本塁打、4打点に止まり、28日(同29日)に事実上の戦力外のDFAで退団し、FAとなっていた。

 トラウトはここまで29試合に出場し、打率2割2分、14打点だが、10本塁打はオリオールズのヘンダーソンに並び両リーグトップ。そんな主砲の穴埋め役として35歳のベテランが果たして、機能するのか。米国の老舗スポーツ誌「イラストレイテッド」は「エンゼルスはマイク・トラウトの代わりにホワイトソックスにカットされたばかりのベテラン外野手と契約」と速報した。

 また、米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は「ピラーはエンゼルスの外野に12年間のMLB経験をもたらす。35歳の彼はキャリアのほとんどをセンターフィールドでプレーしてきた強力なディフェンダーだ」と守備面には大きな期待を寄せるが「ピラーはここしばらく打席でよいシーズンを送っていない」と打撃には眉をひそめる。

 激震のエンゼルスはこの日のフィリーズ戦に5―7で逆転負けし、借金は8に。大谷翔平投手(29)がFAで去り、孤軍奮闘していたトラウトまで離脱。この試練を乗り越えることができるのか。