米AEWに移籍した元新日本プロレスの〝レインメーカー〟オカダ・カズチカ(36)が、1日(日本時間2日)の「AEW DYNAMITE」(カナダ)でケニー・オメガ(40)との再会を果たした。

 この日の大会では昨年から憩室炎で無期限欠場中だったケニーが待望の来場を果たした。するとここに姿を現したのが、今年1月に新日本を退団し、現在はAEWマットで新生「ジ・エリート」として暴れまわるオカダだ。

 オカダとケニーは新日本プロレス時代の2017年1月4日東京ドーム大会でのIWGPヘビー級王座戦をはじめ数々の大激闘を繰り広げた。シングルでの通算戦績はオカダの1勝2敗1分け。いずれの試合もベストバウト級の内容で、世界中にそのライバル関係が知れわたっている。

 オカダのAEW移籍にともない「ジ・エリート」から追放されているケニーは「オー、ヒサシブリダナ、カズチカ」と日本語であいさつすると「レインメーカーとベストバウトマシンは、新日本プロレスではライバルだったよな? あと2、3か月くれないか。AEWのリングで決着をつけよう」と宣戦布告。するとオカダは「アイムソーリー、ケニー。アイム・ザ・ベストバウトマシン・ナウ(今は俺がベストバウトマシンなんだ)」と不敵に言い放った。

 その直後、ジ・エリートのジャック・ペリーが背後からケニーを襲撃。ケニーはドラゴンスープレックスでペリーを投げ捨てるが、オカダはVトリガーを妨害してペリーの反撃をアシストする。さらにケニーと旧知のヤングバックス(マシュー&ニコラス・ジャクソン)もリングに上がり、EVPトリガーでケニーをノックアウトしてみせた。

 ジ・エリートの蛮行は終わらない。甚大なダメージを負ったケニーがストレッチャーで救急車に乗せられそうになると、オカダらが再び襲撃。オカダは「FTR」のダックス・ハーウッドをエルボーで排除すると、ヤングバックスはケニーを非情にもストレッチャーから突き落とすなどやりたい放題だった。

 ケニーの復帰にはまだ時間がかかると見られるが、オカダとの因縁再燃により新たなストーリーが動き始めた。2010年代のプロレス界における最高のライバル抗争がAEWマットで再び実現すれば、世界中のプロレスファンの注目を集めそうだ。