ドジャース・山本由伸投手(25)が無傷の3連勝だ。1日(日本時間の日)のダイヤモンドバックス戦(チェイスフィールド)に先発し、6回を5安打無失点に抑えて3勝目をマーク。15イニング連続無失点を継続させ、防御率2・91と波に乗ってきた。立ち上がりの二死二塁のピンチを無失点で切り抜けると、序盤で大量点の援護をもらった。スプリットとカーブが冴えわたり、三塁を踏ませない好投で94球でまとめた。

 チームは8―0の快勝で20勝到達。山本は「しっかり落ち着いて自分のピッチングができるようになっている。それがいいピッチングにつながっている。試合の流れやピッチクロックなどの細かいところの違いはあるが、いろんな部分に慣れてきているのかな、と思う」と淡々と話した。

 この日はメモリアルな一日。タイガースの前田健太投手(36)がカージナルス戦で6回4安打1失点で今季初勝利を上げると、カブス・今永昇太投手(30)もメッツ相手に7回3安打無失点で無傷の5勝目をマーク。史上初めて日本人の先発3投手が同日に勝利投手となった。

 米メディアも「山本は3月21日の韓国での初登板は荒れたが、過去6試合の先発ではるかによくなった」(ポストレジスター)、「7度の先発で4度目の無失点を記録した。注目すべきは速球が平均時速95・3マイルから95・9マイルになっている。ルーキーが新境地を開拓し続ける」(CBSスポーツ)と安定感を見せ始めた山本をたたえている。