女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)の地元凱旋試合(3日、山口・KDDI維新ホール)で、豪華トリオが一日限りの復活を果たした。

 岩谷と「コズミック・エンジェルズ(CA)」の中野たむ、先日「大江戸隊」を追放されたスターライト・キッドが組み、舞華&白川未奈&HANAKOの「イーネクサスヴィー(EXV)」と対戦。岩谷、中野、キッドは、2018年の「STARS」結成時のメンバーだ。

 大「麻優コール」に迎えられた岩谷は、序盤からエンジン全開。白川を捕らえると、さっそく3人の絶妙な連係が炸裂だ。トリプルのドロップキックを成功させ、5分過ぎには中野とキッドもドロップキックの競演で会場を沸かせた。

 さらに岩谷が白川に、キッドは舞華に619を決めると、直後にその場跳びムーンサルトの同時発射を決めEXVを追い込む。ハイライトは17分過ぎだ。岩谷、中野、キッドは息を合わせて場外への同時プランチャを発射。会場のボルテージは最高潮に達した。

 最後はコーナー上の岩谷の肩に乗ったキッドがダイビングボディーアタックをHANAKOに決めると、岩谷が必殺のムーンサルトプレスを放ち18分56秒の熱戦に終止符を打った。

 試合後、キッドは「やっぱりずっと一緒にやってきただけあって、いつ組んでも完璧にできちゃうんですね」と試合を振り返りつつ、「こうして少しずつ、私がしたいこと、するべきことの答えを見つけたいと思います」と口にした。

 大江戸隊を追放された後は中野からの呼びかけで「CA」と共闘。だが、ユニット入りは決めておらず、態度は保留したままだ。そんな悩める黒虎に、岩谷は「いつでも戻ってきてもいいんだからね。キッドの出す答えに何も言わない。ただただ待っているから」と優しく呼びかけた。

 さらに凱旋試合を勝利で飾ったスターダムの〝アイコン〟は「選手みんなが裏口で言ってました。『山口県は本当に温かい場所だね』って。山口県に生まれて良かったです。お母さん、ありがとう」と故郷に感謝の言葉を贈りつつ、「今度ともスターダム、よろしくお願いします!」と大会を締めくくった。