新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」13日後楽園大会のBブロック公式戦で、高橋ヒロム(34)がDOUKI(32)に敗れ、まさかの連敗発進となった。

 過去8度の出場で4度の優勝を誇り、ジュニアヘビー級のトップとして君臨し続けてきたヒロムだが、今年はいまだにシングル勝利なしと絶不調。この日は2月札幌大会で苦杯を喫しているDOUKIとの公式戦に臨んだ。

 互いに手の内を知り尽くす両者の戦いは、一進一退の攻防が続いた。スープレックス・デ・ラ・ルナを回避したヒロムは、トラースキックからビクトリーロイヤルで攻勢に。しかし、TIME BOMBⅡを阻止され、イタリアンストレッチNo.32で捕獲されてしまう。

 これを強引に持ち上げようとしたヒロムだったが、DOUKIも執念で離さない。何度も逃げ道を断たれ、ついに力尽きるとレフェリーに試合を止められ無念の敗北となった。

 バックステージではぼう然自失。「何が世界最高のレスラーの一人だ…。そんな人間が、自分の負け方も分からなくなるくらいやられるわけがないだろう。落ちた? 落ちたの? 終わったぜ、クソッ」と悔しさをあらわにしたかと思えば、突然笑い出し「ハッハッハ! 逆に笑えて来たよ。アハハ! 覚えてねえなあ!」と錯乱状態のまま控室へと消えていった。