巨人のフォスター・グリフィン投手(28)が15日の日本ハム戦(エスコン)に先発し9回途中無失点の好投で今季2勝目を挙げた。

 圧巻の投球を見せた。初回から2イニング連続で三者凡退に切り捨てる好発進を見せたグリフィンは、その後もテンポのいい投球で日本ハム打線を圧倒。5、6回にはそれぞれ走者を得点圏まで進めてピンチを招いたが後続を難なく打ち取って危機を脱出した。

 その後も快投を続けてスコアボードに「0」を並べた助っ人左腕。緊迫した投手戦の展開の中で打線の援護を待ち続けると、最後は0―0で迎えた9回に岡本和が値千金の11号2ランを放って待望の先制点奪取に成功。9回二死一、二塁と完封目前の場面でマウンドを降りこそしたが、守護神バルドナードがぴしゃりと締めて113球の力投が報われた。

 一軍復帰登板となった前回登板のオリックス戦(8日=東京ドーム)では5回3失点とまずまずの内容を見せ、勝負の叩き2戦目となったこの日の登板。阿部監督も「もうね、今までにないくらい一番良かったんじゃないですか」と興奮気味に絶賛すれば、グリフィン本人も「交代は妥当だけどもう1アウト取りたかった」と悔やみながら「今日はスライダーの割合を結構多めに投げたのと、チェンジアップも少し投げた。そういうのも良かったのかな」と投球の組み立てに手ごたえを示した。