プリフロオールインが世代最強を証明へ(高知県競馬組合提供)
プリフロオールインが世代最強を証明へ(高知県競馬組合提供)

黒潮皐月賞2024

[第28回黒潮皐月賞=2024年5月5日(日曜)高知競馬場、ダート1400メートル]

 高知3冠の第1弾・黒潮皐月賞(高知1400メートル)が5日に迫った。ネクストスター西日本(3月28日=園田1400メートル)でワンツーを決めたリケアサブルとワンウォリアー、1日の西日本クラシック(園田1870メートル)を制したシンメデージーなどレベルの高さが際立つ今年の高知3歳勢だが、〝世代最強〟といえば2歳王者プリフロオールインであることに異論はあるまい。

 800メートルのデビュー戦こそ2着に終わったが、距離を延ばした次走からは重賞2戦を含め破竹の6連勝中だ。昨年10月のネクストスター高知、12月の金の鞍賞の2歳重賞では2戦続けてリケアサブルを圧倒。2走前の土佐水木特別ではプラン通りの逃走劇でワンウォリアーを完封している。

 前走の仙台屋桜特別でも好発を決めて、そのままハナを譲らず逃げ切り勝ち。ゴール前で2着サノノスピードに3/4馬身差まで迫られたが、終始危なげないレース運びで着差以上の力の差を感じさせた。高知クラシック初戦の今回も前出のライバルたちが不在ならば、いやたとえ出走したとしても、取りこぼしは考えにくい。その名の通り、1着を信じて「オールイン」する価値がある。

 相手を挙げるならば、前走でも相まみえたサノノスピードか。芝での中央3走は振るわなかったが、転厩初戦のマイル戦で後続に10馬身以上の大差をつけ圧勝。前走も勝ち馬には及ばずとも3着以下をはるか後方に置き去りにしている。ゲート五分ならさらに僅差の勝負になっても。

 連勝中のバウンティキャットは金の鞍賞で3着に入ったとはいえ、勝ち馬プリフロオールインには10馬身差つけられている。どこまで差を縮められるかは、当時以来のコンビ復活となる名手・吉原寛人の手綱さばきにかかってきそうだ。

著者:東スポ競馬編集部