国会で審議中の入管難民法改正案に反対するデモが5月27日、川崎駅前で行われた。約400人が参加し「入管法改悪反対」の横断幕を掲げ、在留資格のない難民・移民の人たちに在留資格を求めた。参加者は稲毛公園から新川通りや平和通りなどを行進。ラップ調で「差別をなくそう」「入管問題、うちらの問題」と声を上げた。

「入管法改悪反対アクション」は、多摩区在住の大学生・伊礼悠花さん(21)が企画。伊礼さんは、反原発市民運動を通じて出会った仲間から入管法問題を知り勉強した。5月9日の衆院本会議で入管難民法改正案が通過すると「今すぐにでも抗議の声を発信しなければ」との思いを募らせた。地元・川崎から全国に発信しようと、反貧困ネットワーク事務局長の瀬戸大作さんの伝手で支援者とつながり実現にこぎつけた。

デモ行進前には2回の難民申請が却下されたミャンマー出身で少数民族ロヒンギャの当事者がマイクを握り、切実な状況を訴えた。

外国人の収容送還ルールを見直す入管難民法改正を巡っては3回目以降の難民認定申請の申し立ては相当の理由がない限り、強制送還できることなどが識者から問題点と指摘されている。