企画展「京王線と八王子〜京王電鉄開業110周年記念」が、子安町の桑都日本遺産センター八王子博物館(はちはく)で7月17日(月・祝)まで開催されている。午前10時から午後7時まで。入館無料。

新宿-八王子間の路線を計画した京王電気軌道(株)(京王電鉄(株)の前身)が、笹塚-調布間で開業した1913(大正2)年から今年で110年。企画展では、京王電気軌道の開業から延伸や合併、大正天皇の陵墓(多摩御陵)参拝者のために敷設された御陵線(1945年に廃線。戦後に一部を利用して京王高尾線が開業)、東京初のバス営業となった京王バスの歴史など、八王子の発展と深く関わってきた同社の歩みを、同館所蔵の展示資料を中心に紹介している。

当時の写真や沿線図、時刻表、乗車券、沿線の旧跡やハイキングコースを紹介したパンフレットなどを展示。京王電気軌道の制服や現存していないバス停の標識など貴重な資料も並ぶ=写真。

同館の学芸員は「はちはくでは初めての京王電鉄の展示。八王子のまちづくりや観光につながる歴史を、資料の実物を見ながら親子で学んでもらえれば」と話している。

はちはくは、サザンスカイタワー八王子3階。問い合わせは【電話】042・622・8939。