六角橋の質屋をリノベーションした施設「ロッカクパッチ」で5月18日、施設のシェアオフィスのメンバーらを中心とした縁日イベントが開催された。オリジナルビールの販売等で地域住民とも交流を深めた。新たな風物詩として、「今後も2回、3回と続けていければ」とオーナーの山室興作さんは話す。

質屋をリノベーションし昨年3月に誕生した同施設。1階にはコーヒースタンドや住居区画、2階にはシェアオフィスなどがある。今回の縁日は、オフィスの4人のメンバーが「一緒に楽しいことをやりたい」と企画。メンバーの一人でご当地サイトを運営する頼栄明さんの発案でオリジナルビールづくりが決まった。

ビールのデザインは、メンバーらが持ち寄った「六角形」をモチーフにしたイメージを、神奈川大学4年の奇多秀亮さんが組み合わせた。奇多さんは1年次からコーヒースタンドのアパレルデザインを担当するなどして関わっており、「実際に自分のデザインが社会に出るのは嬉しい」と笑顔を見せた。

中庭で行われたイベントでは、限定50本のビールは販売。また、オフィスのメンバーで建築家の湯浅友絵さんは、得意のたこ焼きを提供し、多くの地域住民が足を運んだ会場を盛り上げた。

隣接する雑貨店や神大寺のビール製造会社など、地域で活躍する多くのメンバーが関わった同イベント。施設のオーナーの山室さんは、「自分たちが楽しむのが一番のテーマ。それを地域と共有しながら、2回、3回と開催していきたい」と振り返った。