瀬谷消防署(細川直樹署長)がこのほど、新型のはしご車を導入した。19年振りの更新で、高所で火災が発生した際の避難者救助や消火活動などで運用される。5月26日(日)には「親と子のはしご消防車見学会」が開かれる予定。

市内各区の消防署には1台以上はしご車が配備されている。瀬谷消防署では今年2月まで、磯子区と並んで市内で最も古い車両を活用していた。

同署警防課警防第一係第2消防隊の渡辺祟裕隊長は「年月が経つと車両の機能が劣化してしまいます」と話す。今回、市消防局の車両更新計画に基づき、新型車が導入された。

素早い展開が可能

更新前の車両は、はしごを伸ばすまでの準備に1分以上必要だったが、新型車両は50秒。消防活動では、設備の素早い展開は重要だという。

新型車両は全長10m、高さ3・6m、全幅2・5m。はしごは最大36mまで伸ばすことができ、バスケット部分には4人400kgまで搭乗可能。消防車と連結することで先端から毎分2000リットルを放水できる。また、新しい設備として、はしご部分に水管が設置された。更新前の車両では一からホースを繋ぐ必要があったため、より迅速に消火活動ができるようになった。

3月から配属された同車両。5月14日現在、はしご部分が運用されるような災害は区内では未発生だという。「万が一に備えて署員は操作訓練を重ねている。新型車でも多くの人を助けていきたい」と渡辺隊長は抱負を語った。

26日に見学会

26日には消防で活用されている車両の見学会が開かれる(午前10時から正午まで)。同署のガレージ前と区役所ロータリーを会場に、新型はしご車や救急車、ポンプ車が展示される。当日は子どもサイズの防火服を着用できる記念撮影会が開かれ、車両のバスケット部分の搭乗体験もできる(はしごを伸ばしていない状態)。

雨天中止。問い合わせは同署【電話】045・362・0119。