古民家HUG(菊名)の敷地内に自然循環型農法(菌ちゃん農法)の畑を作る「妙蓮寺古民家ファーム(仮)」が3月から始動している。

菌ちゃん農法は、土の中に含まれる糸状菌によって無農薬、無肥料で作物を育てる方法。糸状菌が分解されて養分になり、深くまで根が伸びて地下水脈から水分を吸収できるようになるという。古民家で同取組みをしようと発案した松栄建設株式会社代表取締役社長の酒井洋輔さんは、「無理なく継続できる自然循環の仕組みを知り、地域に深く根差した経営に生かしたい」と経緯を話す。

同農法を発信している鈴木聡真さんを講師に、古民家サポーターや自然循環に興味を持っている人らと共に畑作りを進めている。

3月に4・5坪の元駐車場を畑として開墾。4月上旬に50cm程の畝を作り黒マルチ(シート)で覆い、3カ月間熱をこもらせることで発酵を促し糸状菌等の働きを活性化させる。

酒井さんは、「実験しながら畑作りを行っていく。そして、地球に負荷をかけない菌ちゃん農法が本当にできるということを実感してもらえる場になれば」と期待を口にした。

何を植えるかは、参加者と相談し決めていく。9月には、プランターを用いてマンションで菌ちゃん農法を実践できる講座の開催を予定している。詳細は同社HPから問い合わせを。