仏向町と旭区市沢町にまたがる谷戸で淡い幻想的な光跡を放つゲンジボタルが舞う姿が5月中旬から確認され始めた。

同所をフィールドに長年に渡り環境保全活動を続けている「市沢・仏向の谷戸に親しむ会」の藤川信子代表によると今年は5月15日に谷戸に舞うホタルを初見。その後、数が増えているという。

昨年は仏向エリアで6月13日のピーク時に72頭の舞いを確認し、市沢エリアでは6月5日に幻想的な光を放つ130頭ほどのホタルを確認した。藤川代表によると、「今シーズンも6月2、3週目に最盛期となる見通し」で、「100頭を超えるホタルが谷戸を乱舞する光景が見られるのではないか」と話している。

藤川代表は35年ほど前の梅雨時期に自宅からほど近い緑地帯にホタルがいるとの話を耳にし、近所の主婦仲間と共に水が流れる音を頼りに森を進むと、闇に包まれた谷戸を乱舞するホタルの光が飛び込んできた。谷戸に通う中、会を発足し活動をスタート。同会は2011年度に環境省から「地域環境保全功労者」として表彰されるなど、水路や景観保全活動などを手掛け、谷戸に生息するホタルの保護にも尽力している。

問い合わせは藤川さん【電話】045・353・2258へ。