--たかまつさんはどのようなSDGsの活動をされていますか。

「笑下村塾という会社の代表として、全国の学校に笑いを通して社会問題を身近に伝える活動をしています。その中でSDGsについての出張授業を行い、未来を担う子どもたちに、主権者意識を付けたいと考えています。これは、社会問題を自分ごとにして行動する子を増やしたい思いからです。17の目標があるSDGsは、ある意味1つの『社会変革』でもあると考えています」

--SDGsについてどう考えていますか。

「私はずっと、『未来の子ども達にツケを回したくない』という風に思っています。この考え方で、持続可能な社会をどう作っていくかという所が、私が考えていることと一緒だと思ってSDGsの理念に共感したところがあります」

--お笑い芸人として不利に感じたことは。

「特にマイナスな感じを受けたことはありません。むしろ、お笑い芸人だからわかりやすく伝えられたり、敷居を下げて身近に伝えられたと感じています」

--今後はどうなるとお考えですか。

「SDGsを通じて社会課題の認識はだいぶ浸透してきています。2030年までの目標とはいえ、達成できなかったからダメというわけではなく、SDGsにかわる新しい目標の設定にもつながってくるんじゃないかと考えています」

--私たちが取り組めることはありますか。

「私の好きな言葉に『買い物は投票』といったものがあります。個人的に、人権とか環境に配慮して買い物するエシカル消費を進めて欲しいと思います。例えば、私たちが1円でも安い洋服を買おうとすると、世界のどこかで児童労働が生まれるかもしれないといったことです。私たち消費者が持つ力は大きく、買い物をすることはどんな未来社会を作りたいかに投票しているも同然だと考えています」