年間で多い時は200冊以上のデザインを手掛けるというデザイナーの井上新八さん。

フリーランスでアシスタントもおらず、複数の案件が同時進行、毎日膨大な作業が発生する中で、かつては気がついたら仕事だけで1日が終わるような生活を続けていた、と言います。

しかし今では多忙な日々でも読書や映画、ゲームや運動など自分がやりたいことにもしっかり時間を確保。

それが可能になったのは、「やりたいこと」と「やるべきこと」を無理なくすべてやりきるための「仕組み」を作ったから。その「仕組み」でポイントとなるのは、無意識でやってしまうぐらいの「習慣化」だったそう。

本記事では、井上さんの著書『「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』より一部を抜粋・再編集し、日々の生活に取り入れやすい、「続ける体質」になるためのアイデアをご紹介します。

まず小さなことを意識する

朝起きたら何かひとつ意識的にやる。

これは「続ける体質」をつくるうえでものすごく効果がある。

朝起きたら、ひとつだけ小さなことを意識的にやる。起きたら水を一杯飲む。そんなことでもいい。

実はもうすでに当たり前にやっていることでもいい。朝起きたら、「最初の一歩を右足から踏み出す」というようなことでもいい。

何が大事かというと、小さなことを「意識的にやる」ということ。

何かを「やる」ことに意識を向けるだけでいい。

よし、今日も水を飲むことで1日がはじまった。

よし、今日も右足から1日がはじまった。

実はこれを意識するだけで、小さな継続がはじまっている。

なんでもなかったことが、「続ける」観点で見てみると、「今日も続いた」に変換される。

「続けるのが苦手」なんて思い込みだ。すでにみんな、もう何かを続けている。「続ける」を楽しむのは、こういう小さな発見を楽しむことでもある。

一度それを意識したら、明日もそれを意識してみる。まずは、朝の一歩目から、そこからはじめてみる。