西岡:多くの人が、「合格しやすいかどうか」で直線的に考えがちです。ですが、どの大学にもそれぞれのよさがあり、入試問題の質も全然違います。

ですから本来は、「自分がどれくらい行きたいのか」で考えるべきなんですよね。山崎さんの考え方はとても素晴らしいと思います。ちなみに、どうして慶応の環境情報学部に行きたかったんですか?

山崎:高校時代に、その当時環境情報学部にいらっしゃった水野大二郎先生の著書を読んで、水野先生が環境情報学部で教鞭をとっていたので、興味を持ちました。環境情報学部について調べてみると、水野先生だけではなく、ほかにも面白そうな授業をしている先生たちがたくさんいらっしゃったので、「こういうところで学んでみたい」と考えるようになりました。

大学で学んだことは今につながっている

西岡:本から興味を抱くようになったのですね。僕は仕事で受験指導をしているのですが、志望校に合格している生徒たちは、やはり「この大学でこの先生の話が聞きたい」という部分が明確な子が多いです。僕自身はその学部で学びたい明確な理由があるほうが、モチベーションにつながり、合格を掴みやすいと分析しています。実際、通ってみていかがでしたか?

山崎:幅広い分野の勉強ができる学部で、さまざまな業界の話を聞くことができました。また、ライティング技術の勉強も履修していました。その当時はエッセイを書きたいとは思っていませんでしたが、その後学んだ技術を活かした活動をしているので、今にもつながっているように感じます。

西岡:最初におっしゃっていたとおり、大学に行った結果として、選択肢が増えたわけですね。

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著者:西岡 壱誠