日に日に日差しが強くなるこの時期。実は紫外線の量は5月ぐらいから増え始め、対策が必要になってくる。

そして、目も紫外線の影響をかなり受けやすいことをご存じだろうか。強い紫外線を浴びることで目も“日焼け”を起こし、繰り返せば、白内障や老眼の発症を早める。ときには視力が低下するおそれもあるという。

金沢医科大学眼科学講座教授で「特定非営利活動法人 紫外線から眼を守るEyes Arc」理事長の佐々木洋さんに、“目の日焼け”で生じる目の病気にはどんなものがあるかを聞いた。

日焼けをすると皮膚の皮がむけたり、シミやシワができたりするように、目にもさまざまな影響を及ぼす。

「目の日焼け」の起こり方

具体的にいうと、まず、目に入った紫外線の多くは目の表面にある角膜(黒目)で吸収される。ところが、一部は目の内側に入り込んで、水晶体や網膜など、目の奥に到達する。紫外線を浴び続けることで、これらの組織が傷つき、病気をもたらす。