沖合では艦載機の発着艦テストも行うはず。

排水量8万トンの巨大空母がついに

 中国人民解放軍海軍は2024年5月1日(水)、国産の正規空母「福建」が、中国造船グループ江南造船所を離れ、初の公試に向けて出航したと発表しました。

「福建」は排水量8万トンで、全長は約320m、最大幅は約80mあります。中国にとっては3籍目の空母となりますが、これまでの「遼寧」や「山東」がスキージャンプでの艦載機運用だったのに対し、「福建」はカタパルト射出での運用がメインのため、飛行甲板は艦首から後端までフラットな全通式となっているのが特徴です。

 なお、一部報道などによると「福建」のカタパルトはリニアモーターカーなどと同じ構造を持つ電磁式とのこと。2022年6月の進水式以降、長らくカタパルト部分は黒い覆いで見えないようにされていましたが、今回の出港ではその覆いが外され、3本のカタパルトらしきラインを備えているのが確認できます。

 就役は2024年を予定しているとのことで、実戦配備されると中国は3隻の空母によるローテーション配備を行える体制が構築できるようになると見込まれています。