中国電力が再稼働に向け手続きを進めている島根原発2号機の審査状況に関する自治体向けの説明会が4日、松江市で開かれました。
この中で中国電力は、能登半島地震で志賀原発をおそった揺れやトラブルについても現在の設備で対応は可能と説明しました。
この説明会は、島根原発2号機の安全審査の状況を松江市や島根県など、原発から周辺30キロ圏内の2県6市の自治体に説明するため、定期的に開かれています。
冒頭で島根原子力本部の三村副本部長は、能登半島地震について触れ、次のように述べました。

中国電力島根原子力本部・三村秀行副本部長
「新知見に相当するものがないかというのは、国や事業者が確認しているところです。新たな反映事項が必要であれば、島根2号機にも適切に反映したい」

能登半島地震で北陸電力・志賀原発を襲った揺れや機器トラブルについても、現在の設備や対策で対応できるとの考えを示しました。

中国電力島根原子力本部・三村秀行副本部長
「判明している限りの能登半島地震の影響については、島根原子力発電所はしっかりと対応できているという判断をしている」

2号機は、再稼働に必要な3つの審査のうち、管理手順などをまとめた「保安規定」の審査が残っています。自治体の担当者は、国の指摘に対して真摯に対応することなどを重ねて求めました。