新しい公共交通システムとして、鳥取市で23年度に初めての実証運行が行われた乗合自動車「とりモビ」について、5月20日から2回目の実証運行が始まることになり、16日に新デザインの車両などがお披露目されました。

鳥取市役所の構内をゆっくり走る「とりモビ」。23年の実証運行に使われた車両のラッピングデザインを一新して、装いも新たに再び実証運行をスタートさせます


有限会社サービスタクシー・松浦秀一郎社長
「ラッピングを施して街中でも目立つようになっているということと、扉を開けるとステップが自動で出てくるようになりました」

「とりモビ」は、JR鳥取駅周辺で交通の利便性が劣る駅南エリアを活性化しようと、鳥取市と市内のタクシー会社などで作る協議会が本格運行をめざしている新しい公共交通システムです。具体的には、約200カ所設けた乗り降りポイントから乗る地点と降りる地点を選んでアプリなどで予約すれば、距離に関係なく1回400円で利用できるもので、ドライバーはAI機能搭載のタブレットを使ってより効率的なルートで利用者を乗り降りさせます。
初めての実証運行は、23年10月から24年2月まで行われた結果、利用者の9割以上が継続利用の意向を示す高評価だったものの、利用実数そのものがあまり多くなかったことから、今回は運行期間を5月20日から25年3月末まで長く設定し、認知度アップを目指します。

有限会社サービスタクシー・松浦秀一郎社長
「これがとりモビなんだなと認知をしてほしいと思いラッピングを施しました。
タクシーより安く、バスよりは自宅の近くに来るというような利便性を備えた乗り物として一役を担っていきたいなと思います」

鳥取市などでは、より多くの市民に利用してもらえるようPRしていきたいとしています。