全国各地でそして島根健と鳥取県でも目撃が相次ぎ、けが人も出ているクマの被害。活動がさらに活発化する時期を前に、クマに遭遇した際に安全な対処法を学ぶ研修会が24日、鳥取市で開かれました。

大きな音と立ち上る煙。クマを追い払うための花火「煙火」です。鳥取市河原町で、クマを安全に追い払うための方法を学ぶ研修会が開かれました。この研修会は、クマの活動が活発化する時期を前に鳥取県が開いていて、今年で5回目。県内から自治体の担当者など約20人が参加しました。参加者たちは、動物駆除の専門業者から追い払い用の花火や唐辛子エキスの入ったスプレーの使い方について説明を受け、実際に使ってその威力を確かめました。

専門家:
(唐辛子スプレーの使用にについて)実際にクマに襲われたら、風向きを気にせずにクマの目、鼻に向けて噴射してください。

鳥取県内の2024年度のクマの目撃情報は11件と例年並みのペースですが、これからの時期はクマの繁殖期にあたり、オスがメスを探して行動範囲を広げることが予想されます。

参加者:
(花火が)わりと衝撃があったので、しっかり持ってないと危ないなと思いました。今回対応方法について学べたのでしっかり対応していきたい。

鳥取県生活環境部・織奥学さん:
きょう体験していただいたことを生かして、クマと人がしっかりすみ分けた生活がしていけたらと思います。

県は、クマに遭遇した場合は刺激せずに音を立てずに立ち去るほか、クマよけの鈴を持ち歩くなどしてクマを近づかせないような対策もとってほしいと呼びかけています。