富山県は1日、4月1日時点の人口が100万人を下回ったと発表しました。富山の人口が100万人を割ったのは76年ぶりで、県民からは「住みやすい町なのに残念だ」といった声が聞かれました。

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富山県は1日、4月1日時点の富山県の人口が前の月と比べて2614人減少し、99万9476人となったことを発表しました。

県の人口が100万人を割ったのは76年ぶりです。前の月と比べて出生者の数から死亡した人の数を引いた自然減が977人。県外から来た人の数から県外へ出て行った人を引いた社会減は1637人と県外への人口流出が深刻です。

北陸三県で比べると福井県は74万人(+232人)。石川県は110万人。(+1105人)。富山県は99万9476人です。

子ども3人ですけど、誰も結婚してない

舟本真理アナウンサー:「富山県の人口が100万人を割ったことを受けて、富山県民はどう思っているのでしょうか」

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20代男性:「え〜!100万はいるみたいな、感覚ではいたんですけど、切ったんですね。どうなるんですかね富山」

20代女性:「ショックです。生まれも富山だし」

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40代女性:「逆になんでなんだろうとね理由がちょっといまいち見当たらない」

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50代女性:「仕方ないのかなとも思います。うちも子供3人いるんですけど、まだ誰も結婚してないですし、したいっていう言葉もなかなか出てこないので、子育ては親もなんかね大変だしお金もかかるし育てるのも大変かなとは思います」

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1998年に112万6336人でピークを迎え…

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戦後の1949年に初めて100万人を突破。1960年代には一時103万人前後で安定します。第2次ベビーブームの1971年(昭和46年)頃から人口が一気に増え続け1998年(平成10年)に112万6336人でピークを迎えます。

女性の転出は “男性の9倍” で深刻…

しかしその後、少子化などの影響で人口は減少を続け2024年4月で100万人を割る結果となりました。中でも深刻なのが若い女性の県外流出です。

2022年、20歳から24歳の女性は478人が転出超過でした。若者世代と言われる15歳から34歳でみると男女とも転出超過ですが男性の102人に比べて女性は913人とほぼ9倍でした。

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20代男性:「若い男性としてはちょっと寂しいかなと思います。それに、若い女性がするんだけど。おばあちゃんおじいちゃんばっかりなんで、なんか富山こんな感じ感じかってなっちゃうんで」

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20代男性:「都会の魔力ですかね」「富山には魔力はないと」「やっぱ目新しいものにひっぱられる」

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50代女性:「特に女性が働きにくい」「風土的なものがあるかもしれない。男尊女卑」「やりたい仕事も少ないですよね、たぶん」

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一方で一度富山を離れて就職を機に富山へ戻ってきた女性からこんな意見も…。

女性:「やっぱりお休みの日に帰ってくることあったんですけどやっぱりすごい落ち着くのと安心感があってやっぱ、こっちちょっとでもやっぱお仕事できたらなと思って」

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「過度に悲観的になることはない…」と新田知事

富山県の人口が100万人を割ったことを受けて新田知事は…。

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富山県 新田知事:「人口減少のトレンド自体は全国規模の課題であり、過度に悲観的になることはなく、これをきっかけとして前向きな取り組みを進めていく」「まずは自然減、もうひとつは社会減。これをできるだけ抑制していくということです。一方で人口が減っても社会が維持できるようにしていきたい」