山形市は、市内の小学校で実施したテストの解答用紙と問題冊子を紛失したと発表した。

紛失したのは11日に実施した「標準学力検査教研式NRTテスト」の解答用紙と問題冊子。

このテストは、現状を把握し教育現場に生かすことを目的に、山形市が小学2年生から中学3年生を対象に毎年行っているもの。

今年試験を行った学校のうち、とある小学校の5年生、1クラス分の国語の解答用紙(実施済)と問題冊子がなくなった。

解答用紙は未採点で、学校名、学年、個人名などが書かれているという。解答方式は一部をのぞきマークシートだった。

市の教育委員会によると、テストは11日に実施。16日に業者に提出するために解答用紙を確認したところ、国語の解答用紙と問題冊子が、5年生の1クラス分(21名分)がなくなっていることに気づいた。


その後学校内を探したが、きょうまでに見つかっていない。

紛失については、担任が解答用紙などを職員室内の所定の棚に入れたつもりでいたが、改めて確認しなかったことが原因のひとつと思われる、とした。

市教委は「外部への流出の可能性は低い」としている。


学校側は、きょう午後7時から臨時の保護者会を開いて説明する。今後再テストを実施する方向で協議するという。

今回の紛失について山形市教育委員会は「保護者をはじめ市民の皆様に多大なるご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」とした。

再発防止策については、解答用紙を取り扱う場合は複数人で確認することなどを記した文書を各学校に出すほか、校長会を通じて適切な取り扱いを指導するとしている。