大手総合商社の三菱商事と三井物産の2023年度の決算は円安により利益が押し上げられ、好調な結果となりました。

 三菱商事の2024年3月期の連結決算は最終利益が9640億円と過去2番目に高い水準となりました。

 天然ガスの取り引きや海外での自動車販売などが好調で、円安も利益を押し上げました。

三菱商事 中西勝也社長
「円というのは国力を表すので、円安が進むということは国力が弱くなるというような側面もあります」

 中西社長は為替は安定した方がいいとしたうえで、海外企業の買収などで割高になるといった円安のデメリットも指摘しました。

 大手総合商社では三井物産の最終利益が1兆636億円と2年連続で1兆円を超えるなど、好調な決算が続いています。