自民党の派閥の政治資金を巡り、刑事告発されていた萩生田光一前政調会長と世耕弘成前参院幹事長らについて、東京地検特捜部は不起訴処分としました。

 自民党の派閥の政治資金を巡っては、萩生田前政調会長と世耕前参院幹事長や当時の会計責任者らが安倍派からのキックバックについて、収支報告書に嘘の記入をした政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていました。

 特捜部は2日、萩生田前政調会長と世耕前参院幹事長ら合わせて8人を不起訴処分としました。

 キックバックを受け取った議員側としての不起訴処分は初めてです。

 萩生田前政調会長の秘書と世耕前参院幹事長の会計責任者は起訴猶予で、その他は嫌疑不十分だということです。

 世耕前参院幹事長は去年、都内で地元の有権者にクッキー缶を渡したとして公職選挙法違反の疑いでも刑事告発されていましたが、これについても嫌疑不十分で不起訴処分となりました。