富士山の山梨県側の吉田ルートで、今年7月から1日当たりの登山者の上限を4000人にするなどの入山規制が行われることに関して、混乱などを回避するための「予約システム」の詳細が公表されました。

 山梨県は富士山の環境保全のために、7月の登山シーズンから登山者の1日当たりの上限を4000人とし、通行料として2000円を徴収するなどの入山規制をかけることを決めています。

 県はこの入山規制に伴う混乱やトラブルを回避し、登山者の利便性向上のため予約システムを導入し、今月20日から予約受付を開始します。

 予約サイトでは登山日前日の午後11時59分まで予約が可能で、通行料2000円をクレジットカードやQR決済で事前決済する必要があります。

 代表者1回の処理で最大100人分の一括決済が可能となっています。

 事前予約には3000人の枠を設け、当日分として1000人の枠を残すということです。

 予約サイトは日本語のほか、英語と中国語にも対応する予定です。

 県は、予約システムの導入で吉田ルートの五合目の窓口で支払いをすることなくスムーズに登山が開始できるほか、団体ツアーなどで代表者による事前の一括決済が可能になるなどの効果やメリットがあるとしています。

 山梨県の長崎幸太郎知事は午前11時半からの定例会見で、予約システムの導入を発表し説明する予定でしたが、スケジュールの都合で定例会見は急きょ、延期になりました。

 そのため、長崎知事は「予約システムを積極的にご利用いただき、安全で快適な富士登山を楽しんでいただきたいと思います」とのコメントを発表しています。