16日は各地で発達した低気圧によって台風並みの強風が吹き荒れ、街路樹が倒れるなどの被害が出た所もあった。

■17日も…北日本では警報級の暴風や雷雨

 打ち付ける白波、ものすごい勢いでまわる風速計。多くの人が行き交う博多駅前の広場。およそ13メートルの街路樹が、根元からボキリと折れた。

 この強風に街の人は、前に進むのも一苦労。強風の原因は、日本海に現れた台風のような「渦」。「寒冷渦(かんれいうず)」と呼ばれる上空に寒気を伴った低気圧だ。これが近付くことで、地上との気温差が大きくなり、日本列島は大気の状態が不安定になった。

 寒冷渦の影響は、関東でも見られた。横浜では、ロープウェイが強風の影響で午後5時前に運休した。

街の人(30代)
「きょうは本当に…。今もインタビューを受けながら、髪の毛が大変なことになっているくらい、風が本当に強いです」

 横浜の最大瞬間風速は19.2メートル。帽子が飛ばないよう押さえる人や、バタバタと服がなびく人もいた。

 強風の影響は、都内の電車でもみられた。JR中央・総武線の阿佐ケ谷駅では、架線に布団のようなものが引っかかり、午後4時10分ごろ運転を一時見合わせた。

 駅員が棒状の器具を使って架線から引き下ろすと、乗客からは「おおー!」とどよめきが。このトラブルで、乗客およそ5000人に影響が出た。

 17日も寒冷渦は北上し、北日本では警報級の暴風や雷雨が続くとみられる。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月17日放送分より)