1995年に起きた警察庁長官の狙撃事件について、関与を自白していた中村泰受刑者(94)が医療刑務所で死亡していたことが分かりました。

 関係者によりますと、中村泰受刑者は東京・昭島市の医療刑務所「東日本成人矯正医療センター」で22日に死亡しました。

 死因は誤嚥(ごえん)性肺炎だということです。

 中村受刑者は大阪と名古屋で現金輸送車を襲撃したとして強盗殺人の罪などに問われ、無期懲役の判決が確定し、服役していました。

 テレビ朝日の取材に対して、1995年に当時の国松孝次警察庁長官が狙撃され、一時、意識不明の重体となった事件についても自身の関与を自白していました。

 警察庁長官の狙撃事件を巡っては、警視庁公安部がオウム真理教による組織的な犯行と断定しながらも容疑者の逮捕に至らず、2010年に時効が成立しました。